管理栄養士の仕事

管理栄養士・栄養士の実際の仕事について紹介【経験者の記録】

こんにちは。ナーぺブログにお越しいただきありがとうございます。

今日は、本業である、管理栄養士・栄養士の仕事について、書いていきたいと思います。

初対面の人に自己紹介をするときに、栄養士です。と答えると、献立作る人?と、大体の人に聞かれます。これ、栄養士あるあるかなと思います。

でも、実は、他のこともやっていて、現場の仕事は、結構ハードだったりします。

これまで、十数年栄養士として仕事をしてきて、転職を2回しました。自分の仕事のことが主になるかと思いますが、これから、栄養士の資格を目指したいと思う方には、参考にしていただけたらと思います。

栄養士について

栄養士になるためには、短大・専門学校などの養成施設で学び、卒業すると都道府県知事に免許の申請ができるので、しんせいをすると、都道府県知事より免許がもらえて、『栄養士』となれます。

私自身は、2年生の専門学校を卒業しました。

栄養士の活躍の場としては、

病院、福祉施設、学校給食、保育園・幼稚園、委託会社、社員食堂、食品メーカーなどがあります。

私が、一番最初に、新卒で就職したのは委託会社でした。

というのも、施設直営の栄養士は、採用人数の枠が決まっていたりするので採用人数も少ないし、求人が出るのも2年生(学生最後の年)の後半だったりとかしていました。

要は、増員の場合なら、早めに就活で内定をもらえたりとかありますが、そうでない場合、そこで、働いている人が辞めない限り募集がないような状態でした。

また、私が進学した先が、新設されて間もない学科でもあったので、卒業生の就職の実績があまりなかったのかもしれないというのも一つの理由だと思います。

慌てることはなかったかなとは思いますが、早めに決めておきたかったので、企業である委託会社に、2年の夏頃内定をもらいました。

そこの委託会社では、病院や老人ホーム、保育園などの福祉施設に力を入れているところで、私が配属された先は総合病院でした。

総合病院編

総合病院は、食種(治療食の種類)がたくさんあり、それを覚えるのに、ひと苦労でした。

常食、全粥食、減塩食、脂質制限食、腎臓病食、糖尿病食、離乳食…今、全部は思い出せないです。

そこから、一口大やきざみなどのペーストもあったりして、入った当初は、訳がわかりませんでいた。

献立を作成しても、そこから、それぞれの食種に展開していく作業も一苦労です。なるべく、似通ったものでないと、調理工程も大変になるため、手のかかるものは作れないような感じでした。

もう一つ大変なところは、勤務時間です。

委託会社だったからというのもあるかもしれませんが、拘束時間が、ものすごい長く、残業も多かったです。

今でこそ、働き方改革で、36協定なんてものができ時間外労働の管理が、厳しくなりましたが、当時は今ほど厳しくなく、ずっと職場にいるような時期もありました。

というのも、従業員で欠員が出た場合、そこの穴埋めをしなければならなかったからです。インフルエンザなどで、2〜3人出ると大変なので、体調管理のプレッシャーも大きかったように思います。現場の仕事が全部終わってから、そのあと、献立などの事務作業をしたりしていました。

なので、いつ仕事が終わるのか読めなかったり、また、休日もシフト制なので、予定も入れづらかったです。

その分、お給料は良かったのですが、通勤距離も1時間ほどあり、管理栄養士の資格も取りたかったので、自宅から近い保育園に転職しました。

保育園編

今の私の経歴からすると、保育園が一番長いです。こちらは、直営でした。

転職した当初、病院とは違い、勤務時間と休日は決まっているため体調面では楽かと思いきや、それまでが自由過ぎたので、ルーティーンに慣れるのに大変でした。いきなり、土日全部休みされても、どこ行っても混んでるし、何していいかわからなかったです…。

保育園て、お昼とおやつだけ作ればいいんだ。楽勝じゃん。ということは、全然なく、保育園には保育園の大変さがありました。

まず、職員の配置人数が、ギリギリ…。

園の規模にもよると思いますが、私が勤めたのは園児が120人職員30人弱といましたので、毎日、だいたい150食くらいを3人で作っていました。

そこに、アレルギー児が数名、離乳食が10名くらいいて、午前中は運動会のような忙しさでした。お昼を出した後は、すぐ手作りおやつを作ったりと、なかなか忙しかったです。

この、アレルギー児と離乳食は、成長に急に食べられるようになっていたりと、どうしていくのがいいのか悩みどころでもありました。

また、食育についても、今まで委託会社でやったことがなかったので、いろいろな本を読みあさったりして、三色食品群の話だったり、実際の食育活動をやったりと、色々考えました。

ちなみに、この記事のアイキャッチ画像は、実際に保育園で作っていたもの。

離乳食の子の分を抜いても、100食以上は、こんなものを作ったりしていました。

現場と献立と発注などをやりつつ、考えていくのは大変なものでした。

お給料は、自慢じゃないけど、ものすごく少なかったです。

でも、こども達は可愛いし、一緒に働いている方々も前向きで明るい方ばかりだったので、楽しく仕事ができていたように思います。

保育園に来たことで、勉強時間も取れて、管理栄養士の資格も取ることができました。

管理栄養士について

管理栄養士になるには、管理栄養士の養成課程のある4年生の大学にいき国家試験を受けるか、栄養士免許取得後、必要な1〜3年の実務経験を積むと管理栄養士の国家試験を受けることができます。

私は、後者です。

そして、5回目にして、資格を取得することができました。

委託会社時代に取りたくて、申し込むのですが、疲れてるし時間ないし勉強できない。でも、申し込む。タダじゃないのに。変な意地でした。

そして、ようやく資格を取得。

栄養士は都道府県知事でしたが、管理栄養士は厚生労働大臣より免許を受けることになります。

これにより、お給料もアップ!!といっても、私が勤める保育園では残念ながら微々たるものでした。

肩書きとしては、大きいものになりましたが、保育園では、そんなに資格を生かした仕事はなかったように思います。それまでと、仕事内容は変わりませんでした。

病院や老人ホームなどでは、栄養指導などで、加算が取れたりして施設的にもお金が入るようです。

そこで、また、転職を考えます。でも、実際に自分が栄養指導をしたいのかどうかといったら、今までやったことがないので、できる気がしませんでした。笑

結果、今現在は、委託会社にいます。

配属先は、老人ホーム。

老人ホーム編

転職してしまいました。

理由は、長く勤めていたけど、お給料が少なかったから。

実際のところ、みんなそうなのかもしれません。みんな少ない。

悲しくなってきちゃったんです。子どもは可愛いし、職員も良い人たち、給食美味しかったよ!って言ってくれる。でも、良いものを作ろうと頑張っても、お給料少ない…。

そこで、管理栄養士手当も十分に出してくれて、基本給も良いところに転職しちゃったんですね。

行った先の、老人ホームは、意外と激務です。

また、きんむじかんは不規則だし、拘束時間も少し長い。

食種は、そんなにありませんが、食形態が、きざみとペーストなどがあって、作る品数も多いため、覚えるのが大変でした。

そして、やっぱり、人少ない。ギリギリの人数です。

内容は、変わらず、現場やって献立やって発注やって。

そこで分かったことがあります。

 どこに行ってもおんなじだった!!

当然です。似たようなことしかしてないから。

基本、現場と献立と発注。

その他に、その場その場の仕事。

でも、それぞれ大変で、最終的に続けていけるところで続けた方がいいんじゃないかな?という感じです。

やりたいことできることは、自分で選べます。

今後、また、違うことをするかもしれません。

 

最後まで、お読みいただきありがとうございます。

ABOUT ME
ナーぺ
管理栄養士。日々の生活を発信中。調理記録やレシピ紹介、仕事のことなど、生活の中で気づいたことを発信しています。
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